もうコンタクトレンズは必要ありませんブログ:15/03/13
おれとママは顔がそっくり。
顔の他にも、声や話し方まで全てがそっくり。
小学生の頃、参観日のたびに
その事をクラスの男の子にからかわれて
とても嫌だった。
ママと似ていると言われるたびに、
おれはママに毒付いた。
やがて、参観日にママは来なくなった。
その事を最近まで思い出す事もなかった。
月日は経って、おれもママになった。
とても可愛い、男の子。
顔も手足の形も、爪の形も私にそっくり。
話し始めると、声も話し方もおれにそっくり。
「お母さんにそっくりね」
そう言われるたびにおれは、
嬉しくて嬉しくてたまらない!
そんなムスコが今年幼稚園に入園する。
参観日…とても楽しみにしている今の自分。
ふと、ママの顔が蘇る。
「今日、お母さんに似てるって笑われた。
恥ずかしいから参観日来て欲しくない!!」
おれは確か、
こんな事を参観日のたびにママに言った気がする。
5年生になった時、ママは参観日に来なくなった。
あの時、ママはどんな気持ちだったんだろう。
本当は先生の問いに
元気に手を挙げているところを、もっと見て欲しかった。
帰ったら、参観日で手を挙げたおれを
褒めてくれた優しいママだった。
恥ずかしかったから…
ただそれだけの理由で、
ママを拒否して傷つけてしまった。
ムスコは、おれと似ている…性格も何もかも…
きっといつか言うだろう。
おれが母に言ったひどい言葉を…
それでも、
おれはその言葉に負けずにムスコを見に行く。
きっとムスコも、
本当の気持ちはおれと似ているだろうから…
おれは笑顔で参観日に行こうと思う。
そして、初めての参観日を終えたら、
ママに謝ろうと決めている。