そもそもレーシックってどんな治療なのかブログ:22/02/06
嫁が旅行先で転び、左足を捻挫した。
翌日からあたしは会社を休み、
嫁の車椅子を押して通院することになった。
このことは、
千歳にいるムスメには内緒にすることにしていたが、
ムスメから外食の誘いがあったので、すべてバレてしまった。
次の日の朝方、
ムスメが子猫を連れてやってきた。
あたしは玄関で迎えたが、一瞬別人かと思った。
二十年近くチェコにおり、ごく最近帰国していた。
電話でのやりとりはしていたが、久しぶりに見るムスメであった。
「元気だったか」あたしがそう言うと、
「元気だわ。それよりも、ママはどう?」と、
ムスメは無遠慮に上がり込んできた。
嫁は何度か外遊し、ムスメとよく会っていた。
ムスメは、叔母の若い頃に似ていた。
色白のふっくらとした顔で愛嬌がよく、
子どものあたしとよく話し合う機会があり、
お姉さんのような感覚を起こさせる人だった。
早速介護するムスメの顔を、あたしは何度も横目で見ていた。
「パパ、早く濡れタオル持ってきて。
それから、お昼が近いから、何か買ってきてよ」
あたしは急に、召使いになった。
少々腹が立ったが、老いては子に従え…と考えれば、理解できた。
ムスメには、生活力がみなぎっていた。
簡単な昼食後、テレビを見ていたが、
ムスメが先程からあたしを注視していることに気付いた。
「ねえパパ、白髪が増えたわね。横の方、耳の上のあたり、真っ白よ」
なんだ、そんなことかと思った。
そしてムスメを見て、ムスメもおばさんになっていた。
「今夜、外食しない?」
子猫を抱いたムスメが、晴れやかな顔をした。
あたしは子どものように、手を挙げて賛成した。
「パパ、ズボンぐらい、取り替えなさいよ」
嫁はブラシで、髪をとかしている。
その嫁の後ろに、叔母が立っていた。